この秋、東山魁夷の芸術世界を辿る大回顧展「生誕110年 東山魁夷展」が、国立新美術館にて開催。
《花明り》 1968年、東山魁夷、株式会社大和証券グループ本社蔵
鑑賞者の思考の奥底に偏在する、自然の風景を呼び覚ますように語りかける東山芸術。
それは、太平洋戦争の応召を経験し、試練に見舞われる中、風景の美しさに開眼し、日本人の自然観や心情を反映する東山独特の国民的風景画となっていきました。
《緑響く》 1982年、東山魁夷、長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵
本展では、彼の代表作である《道》や《緑響く》のほか、京都やヨーロッパの古都の面影を描いた風景画などが一堂に揃います。
また、東山魁夷が、描くことは「祈り」であるという思いに至ったとされる、奈良の唐招提寺御影堂の障壁画を再現する構成も大いなるみどころ。日本の心、自然の美しさを謳う画業の痕跡を間近に体験したい。
東山魁夷ポートレート(1984年・75歳) 撮影:日本経済新聞社
■Title:「生誕110年 東山魁夷展」
■Exhibition Period: 2018年10月24日(水)~12月3日(月)
*10月8日(月・祝)まで、京都国立近代美術館にて開催中。
■Place:国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
■Open:10:00~18:00
*毎週金・土曜日は 20:00まで
*入場は閉館の30分前まで
■Close:毎週火曜日休館
■Web Site:http://kaii2018.exhn.jp/
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