セーヴルの伝統と創造、今なお新しいその理由に迫る、日本初の大規模展 「セーヴル、創造の300年」。
ポプリ壺「エベール」 1757年 セーヴル陶磁都市所蔵 Photo © RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF
ヨーロッパ磁器の最高峰の一つ、セーヴル磁器。
その誕生は、フランス国王ルイ15世の庇護を受け、1740 年にパリ東端のヴァンセンヌに誕生した軟質磁器製作所が、西端のセーヴルへ移転して王立磁器製作所となったことに始まります。
セーヴル磁器は、ポンパドゥール侯爵夫人、ルイ16世とその王妃マリー・アントワネットに納められたほか、外交上の贈答品としてロシア皇帝エカテリーナ2世らの王侯貴族を魅了していきます。
やがて、19世紀半ばからは、テーブル・ウェアという範疇にとどまらない作品を展開し、芸術家やデザイナーとのコラボレーションも盛んになり、現代では、ピエール・スーラージュや草間彌生などが招かれて製作に携わっています。
ダンサー No.13(テーブルセンターピース「スカーフダンス」より) 1899-1900年 セーヴル陶磁都市所蔵Photo © RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF
壺「テリクレアン」1842年 セーヴ ル 陶磁都市所蔵 Photo © Sèvres, Cité de la céramique, Dist. RMN-Grand Palais / Gérard Jonca / distributed by AMF
本展は、磁器芸術であるセーヴル磁器の300年に及ぶ伝統と創造の軌跡を巡り、優品約130件が一堂に揃う日本初の大規模展です。セーヴル磁器が世界中で愛され続ける理由を最終会場の静岡で、ぜひ堪能してみては。
■Title: フランス宮廷の磁器「セーヴル、創造の300年」
■Schedule: 2018年10月6日(土)〜12月16日(日)
■Place: 静岡市美術館
〒420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階
■Open: 10:00〜19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
■Close: 毎週月曜日(ただし10月8日(月・祝)開館、翌9日(火)休館)
■Web Site: http://shizubi.jp/exhibition/future_181006.php
0コメント