建築設計事務所「新素材研究所」の世界的な活躍とともに振り返る記念すべき展示が建築倉庫ミュージアムにて開催される。
現代美術作家 杉本博司が、建築家 榊田倫之と共に2008年に設立した建築設計事務所「新素材研究所」の設立から今年で10年。
新素材研究所は、“時代の潮流を避けながら、旧素材を扱った建築をつくることこそが、いま最も新しい試みであると確信し、設計に取り組む”という理念のもと、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再編して受け継いでいくかという課題に取り組み、骨董から産業資材まで独自の視点で見立てた素材を日頃から集め、それらを設計に生かし、空間を作っている。
そのデザインは、素材の良さを最大限に引き出すための伝統的な職人の技術と最新技術とを融合させ、現代的なディテールで仕上げられている。
新素材研究所のシグネチャー・デザインである敷瓦を配した会場では、これまでの代表的なプロジェクトを、竣工写真と模型を中心に紹介するほか、建築模型や特徴的な古材や道具等も見逃せない。
このほかに、「新素材研究所」発足前の杉本博司の初の建築作品である〈護王神社〉(香川県直島)再建プロジェクトの実際の素材と同一材で精緻に製作された竣工模型、杉本博司の構想から 20 年をかけて 2017 年に開所した小⽥原文化財団の複合施設〈小⽥原文化財団 江之浦測候所〉(神奈川県小⽥原市)の模型と杉本の代表作品〈海景〉も本展の見どころ。
■Title: 新素材研究所・-新素材×旧素材-
NEW MATERIAL RESEARCH LABORATORY・ -New Material × Old Material-
■Schedule: 2018年10月21日(日)〜2019年1月14日(月・祝)
■Place: 建築倉庫ミュージアム 展示室A
〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10
■Open: 11:00〜19:00(最終入館は18:00)
■Close:月曜休館(月曜が祝日の場合は、翌火曜休館)
■Web Site:
https://archi-depot.com/exhibition/new-material-research-laboratory
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